みなさん、こんにちは。
コロナ禍もそろそろ出口に差し掛かり、以前の生活が徐々に戻りつつあります。当院としてもコロナ禍の分娩立ち合いや病棟の面会や外来の付き添いや院内で開催されている各種クラスなどに様々な規制がされた状態から、以前の状態に戻しつつあります。しかし、新型コロナウイルスが消滅してしまったわけではありません。当院ではお母さんと赤ちゃんの健康と利益を第一に考える義務があります。また、当院で働くスタッフの健康にも配慮する必要もあります。そのため、院内でのマスク着用の件など完全に以前の状態に戻すことは難しいかもしれません。皆様の健康と安全を第一に考えながらかつ、できるだけご不便をおかけしないよう落としどころを探っていきますので、ご理解の程をよろしくお願い申し上げます。
いつでもご家族にとって幸せなお産を提供するということと、皆様の安産のため粉骨砕身努力をするという当院の姿勢に変わりはありません。
もともと、当院は世田谷区でお産のできるクリニックとしては20年ぶりの新規開業でしたが、それからあっという間に16年以上が経過しました。
地域の皆様に支えられ、愛されながら発展を続け、当院で生まれた赤ちゃんも5000人を超え、無痛分娩で生まれた赤ちゃんも2000人を超えました。もちろん無痛分娩も安全に実施できております。
16年前の開院時は和室でフリースタイル分娩のできる病院という認知の方が先行していて、無痛分娩はあまりニーズがありませんでした。それでも当時は妊婦さんが希望する様々な分娩スタイルを提供することが本当のフリースタイル分娩だという気持ちで細々と無痛分娩を続けてきました。その後みるみると無痛分娩を選択する方が増え、近年ではその割合が50パーセントを超えております。無痛分娩はより厳重な母児の管理が必要でスタッフの手間も要するため安全管理上どうしてもその数を制限する必要があり、時期によっては無痛分娩での分娩予約をお受けできないこともありますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。また、後述させて頂いている通り和室での自然分娩(フリースタイル分娩)も引き続き行っておりますので、興味のある方はどうぞご検討ください。
当クリニックでは妊婦健診やお産、婦人科一般の診療を行っております。また、かかりつけ医として地域の女性の健康管理に貢献するため、検診業務なども行っております。
私は当院開設前には国立成育医療研究センターに約4年間勤務し、ハイリスク妊婦、ハイリスク胎児の管理や分娩に携わって参りました。また、一般的な産婦人科医が一生に一度診るかどうかという症例を山ほど経験して、わずかな母体や胎児の異常を捉える技術を磨いてきました。その中で本当に母児にとってやさしく、満足して頂けるお産は何か絶えず自問自答してきました。少なくとも普通の妊婦さんにとって満足度の高いお産と安心とは十分に両立するものと考えています。
当クリニックの責務としましては総合病院では決して味わうことのできないアットホームでご家族にとって思い出に残るお産を提供することだと思っております。また、マタニティフィットネスやマタニティピラティスのクラス等を通して安産に向けて時間をかけて自分の身体と向き合いながら身体作りを行い、お産にも積極的に取り組むための気持ちを盛り上げます。最近では、you tubeなどでマタニイティヨガをされている方も多いと思いますが、当院での対面のクラスとの決定的な違いは経験豊富なスタッフ(特にマタニティフィットネスは助産師)が一人一人の個性を見極めた上で身体づくりのアドバイスをしたり、お産に役立つ様々な知識も授けさせて頂いております。ご主人と一緒に参加できるクラスもあります。更に、お産後のクラスにも積極的に参加してもらうことによって末永くお母さんと赤ちゃんの心身をサポートさせて頂きたいと思っております。
また、当院は研修医や看護学生も一切おりません。常に熟練した医師や看護スタッフの診療を受けることが出来ます。
当院のお産の特徴としましては和室でご家族に囲まれながら分娩ができたり、アットホームな雰囲気の中で最先端の無痛分娩(24時間対応)をすることができます。お産の感動はご家族で共有して頂きたいという思いから開院から現在に至るまで上のお子様の立ち合いを制限しておりません。もちろん、お産の方の入院のお部屋はすべて個室(洋室と和室)とさせて頂いておりますので、他の方に気兼ねすることなくゆっくりとお休み頂けます。
また、お産の当日にご家族も宿泊できるプランもご用意させて頂いております。
更に当院の特徴としましてはクリニックならではのお母さん一人一人に寄り添ったケアを行っております。ベルトコンベアーでたくさんの方を一気に運んで選別をするようなケアは一切行っておりませんので、ご安心ください。
産まれたばかりの赤ちゃんはよく泣くというイメージはありませんか?実は赤ちゃんは泣きたくて泣いているわけではありません。お母さんから引き離されることによってビックリして泣いているのです。生まれたばかりの赤ちゃんがまず行くべき場所は計測用の台の上ではなくお母さんの胸の上です。お母さんに抱かれている赤ちゃんは安心してすぐにおとなしくなります。当クリニックではこのようなカンガルーケア(早期母子接触)も推奨しております。もちろんカンガルーケア中は赤ちゃんの状態をしっかり確認するために必ず生体モニターを装着しますのでご安心ください。
当クリニックは国立成育研究医療センターとは大変近い場所にあり常に連絡を密にとっておりますので、そのような点からも安心して受診していただけると思います。
また、皆様に気持ち良く診察を受けて頂けるようスタッフ一同待遇やプライバシーへの配慮にも力を入れております。
これからも地域に密着して皆様のために頑張りますので、よろしくお願いいたします。
2024年9月
成城マタニティクリニック 渡場孝弥
平成 6年
弘前大学医学部卒業
札幌医科大学産婦人科入局
平成12年
大阪府立母子保健総合医療センター(大阪母子医療センター)レジデント
平成14年
札幌医科大学産婦人科
平成16年
国立成育医療センター周産期診療部レジデント
平成17年
国立成育医療センター周産期診療部産科医員
平成20年8月まで
国立成育医療センター周産期診療部産科麻酔科
倉橋敦也先生
産業医大卒
毎週水曜日2診の外来担当
小松勇史朗先生
九州大学卒
毎週月曜日2診の外来担当